レーシックの感染症
レーシックを受けるにあたってのリスクのひとつに感染症があります。
レーシックは角膜を薄くカットしてめくった部分に、特殊なレーザー光を照射することで角膜を削った後、カットした部分(フラップ)を元通りにかぶせて癒着させる手術です。
このフラップが完全に癒着し、回復するまでの間に、フラップと角膜の間に雑菌が入り込み、炎症を起こしたりする可能性があります。
これを感染症と言い、発症すると眼球が白濁するなどの症状がみられます。
感染症は、雑菌を侵入させない環境、つまり衛生管理が徹底されている場所でレーシックを行うことで十分回避することが可能であるため、現在は滅多に発症することはありません。
しかし、近年、レーシック手術において、この感染症を引き起こした例が他ならぬ日本国内で報告されました。
レーシック手術で感染症に集団感染
東京・銀座にあるレーシック手術を行う眼科にて、2008~2009年にかけてレーシックを受けた患者67人が感染性角膜炎などの感染症を集団で引き起こしたという事件がありました。
このクリニックでレーシックを受けた患者639人中、約1割という高い割合で発症したことや、67人のうち2人が入院し、さらにそのうちの女性1人が失明の恐れがあると診断されたことにより、レーシック分野において大きな波紋を広げた事件となりました。
この集団感染の原因はクリニック側の医療行為におけるずさんな管理体制や、医療器具の消毒を徹底していなかったことなどが原因で起こったとされています。
この事件を受け、現在、レーシックを行うクリニックの多くはクリーンルームという徹底した衛生管理のもとに手術を行っていることをアピールし、患者の不安を解消しようと努めています。
感染症のリスクを減らすには
感染症は合併症とは異なり、クリニック側の落ち度によって起こる可能性が高いため、事前の情報収集は必須です。
現在のクリニックのほとんどは衛生管理を徹底しているため、感染症が起こるリスクはほぼなくなりましたが、上記の集団感染が起こったこともまた動かしがたい事実であるため、クリニック選びは慎重に行う必要があります。



